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今回、ご質問が来たので、お答えしていきたいと思います。

■相談内容はこちらです。

20の女です。

自分は過去に同性とも異性とも両方僅かながら性交渉の経験があり、同性が性的対象になることがたまにあります。
しかし、同性に恋愛感情を抱いたことは特にありません。友情からの延長で多少執着したことは子供の頃にありましたが、恋かときかれると微妙です。
同性のセフレがいたことはありましたが、恋愛としてのお付き合いは男性としかしたことがありません。
自分はちょっと性癖が変わっているだけの普通の人なんでしょうか。それとも、これもバイセクシャルに含まれるのでしょうか。自分の中で曖昧なので、ご意見お聞かせ願います。

尚、バイセクシャルやレズビアンへの誹謗中傷的な回答はご遠慮ください。個人的にLGBTと分類される方々に対しての偏見は特にありません。

LGBT

 

■回答はこちらです。

「あなた一人の不安ではない」

こんにちは。あなたの今の不安な気持ちは、私も経験があるのでよくわかります。「同性にまで性的欲求を感じてしまう自分は、どこかおかしいのだろうか?」「でも、同性には恋愛感情は抱かないし、私の性的指向がはっきりしていなくて不安」といった気持ちで、今とても落ち着かない状態なのかもしれませんね。でも、そのような不安を感じているのは、あなただけではないはずです。意外と多くの人が、似たようなことで悩んでいると思いますよ。

「私の経験から」

私自身は、男性でありながら恋愛対象は男性という、いわゆるゲイです。性に目覚めた小学校高学年の頃から、性的な興奮を感じる相手は常に男性でした。交際した相手や性交渉をもった相手も数名いますが、いずれも男性です。「自分は男だけれど、恋愛対象も男なんだ」ということが、今でこそはっきりと自認できています。でも、最初からそうだったわけではないんです。

実は、思春期の頃には何人かの女の子に気持ちがときめいたこともありました。だから、その頃はまだ「自分の恋愛対象は女の子だ」と信じ切っていました。けれども、ついつい目線が向いてしまったり、性的な興奮を感じる相手は常に男の子で、高校生くらいになると「あれ、自分って本当はどっちが好きなんだろう?」と悩み始めます。そして、大人になった今は、性的な興奮も、恋愛感情も、男性に対してしか抱かなくなっています。

今考えると、女の子にときめいていたあの頃の自分はまだ「恋に恋している」状態だったんだと思います。「男の子は女の子を好きになる」ということが当たり前となっているこの世の中で生きていて、自分もそれに当てはまると信じ切っていた部分もありました。思春期を迎えて女の子に恋をして、ちょっとだけ大人になった(かのような)自分の姿に酔っていたのでしょう。でも本当の私の恋心はしっかり同性の男の子に向いていて、当時はそれを恋愛感情だと認めていないだけだったのです。そんなことに、大人になってから気がついた私でした。

「性的指向はグラデーション」

結論からはっきり申し上げると、あなたが異性愛者なのか、それともバイセクシャルなのかは、私には判断できません。というより、人間の性的指向は同性愛者、異性愛者、バイセクシャルの3つに明確に分類できるわけではないと、私は考えています。あなたのように「恋愛感情は異性に、性的興奮は両性に感じる」という人もいれば、どちらも同性(あるいは異性)にしか感じなかったり、かつては両性に感じていたのが今は同性(あるいは異性)にしか感じないという人もいることでしょう。どちらの性にも何も感じない人だっています。人間の性的指向って本当に無数のパターンがあるんです。「世の中には完全な同性愛者(異性愛者)はいない」とさえ言われていて、人間の性的指向はまるでグラデーションのようなものなんです。

それだけに、特にあなたのような若い世代の人の場合、自分自身がそのグラデーションのどこに位置しているのかわからなくて、不安に陥ってしまうことも大いにあります。私だって「女の子が好きだったはずなのに、なんだか男の子ばっかり気になる」というあいまいな状態で、一時期は眠れない日が続いてしまうほど悩みました。それは、いずれは自分の立ち位置がはっきりとわかって解決していくことかもしれませんし、あるいはずっとわからないままで生きていくことだってあるかもしれません。私は前者で、今はゲイである自分を受け入れて生きています。

「ありのままの自分の姿を認めて」

あなたの性的指向がはっきりするにしても、わからないままだとしても、一点お伝えしておきたいことがあります。それは「ありのままの自分の姿を認めて生きていってほしい」ということです。あなたは今のところ「恋愛感情は異性に、性的興奮は両性に」感じている状態で悩んでいるようですが、それがありのままのあなたなんです。自分自身を異性愛者とかバイセクシャルとか、そういう一つの言葉に無理やり当てはめる必要なんてありません。世の中には本当にいろいろなパターンの人がいます。「それが自分自身の立ち位置なんだ」と、自信を持って認めてあげてほしいのです。

もちろん、それは今すぐに簡単に割り切れることではないかもしれません。不安な気持ちが軽くなっていくのには、多少の時間がかかることでしょう。でも大丈夫です。私もすごく不安な時があったけれど、ちゃんと自分の立ち位置を認めることができました。あなたも、時間はかかるかもしれないけれど、自分の立ち位置をゆっくりと認めていってあげましょう。

 

 

 

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